生活習慣病と子供
生活習慣病と言えば、中高年の病気だと思われてきました。
ところが、現在、糖尿病や高血圧、動脈硬化、肝機能障害といった生活習慣病が、
小学生や中学生、高校生といった子供たちの間に広がり始めています。
近年の調査で、肥満児の約一割が小児生活習慣病にかかっているといわれ、
厚生労働省でもとうとう対策に乗り出しました。
子供たちの間に生活習慣病が広がり始めている原因として指摘されているのは、
カロリーの摂り過ぎや朝食抜きといったバランスの悪い食生活、運動不足、
受験のストレスなどによって、肥満が増えていることのようです。
文部科学省の調べでは、1970年から1999年の約30年間で肥満児の数は
2~3倍にまで膨れ上がり、思春期の世代では、男子で12%、女子で10%が肥満。
とくに学童期(6~11歳)の肥満が増えているのです。
恐ろしいのは、肥満はライフスタイルが原因となっている事が多いので、
リスクが大人になっても継続し、さらに重症化する可能性が高いことです。
子供のころに備わった食べ物の好みや生活習慣は、
大人になったからといってそう簡単に変えることはできません。
そのため、子供のころから動脈硬化が進行し始めていた人は、
年齢を重ねるにしたがってダメージが大きくなり、
その結果、20代や30代という若さで急死してしまうことさえ考えられるのです。
小さいうちから気をつけなければ行けない点として挙げられるのは、
①清涼飲料水をよく飲む
②カップ麺やファーストフードをよく食べる
③朝食を抜く
④脂っこいものをよく食べる
⑤運動をあまりしない
⑥強いストレスがある
⑦両親の両方、もしくはどちらかが太っている
⑧よく噛んで食べない(早食い)
これは良く考えると大人でも気を付けないといけない所ですね。
今の日本人はこの8つに当てはまる人、多いのではないでしょうか。
思い当たる節がある人は、全て予備軍といっても過言ではありませんよ。
《2010.8.29 》