血液検査 ALT
ALTとは「アラニンアミノトランスフェラーゼ」のことですが、ただたんに「トランスアミナーゼ」とも呼ばれることがあります。
いわゆる酵素の1種になりますが、ASTと共に肝機能を評価する際に測定する非常に重要な項目のひとつです。
また日本では昔からGPTと呼ばれていたため今現在でも施設によってはGPTと呼ばれているところも少なくありません。
GPTは肝細胞に多く含まれている酵素なので、肝細胞が障害(破壊)された場合、血液中のGPTの値が異常に上昇してきます。
その為、肝組織の障害を推測できるので、肝疾患が疑われるときに検査する項目の一つです。
この値が高い場合に考えられる疾患は以下になります。
【肝疾患】急性肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝炎、肝硬変、肝がん、脂肪肝など
【心疾患】急性心筋梗塞など
【筋疾患】進行性筋ジストロフィ症など
【その他】胆汁うっ滞、伝染性単核症など
ALTは運動によっても数値が上昇します。
なので、ただしい値を測定するためには検査前の激しい運動は避けてください。
また、飲酒によっても上昇しますので、前日の飲酒は控えましょう。
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《2010.8.16 》
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