悪玉コレステロールについての基礎知識記事一覧

悪玉コレステロールとは、ずいぶんとひどい言い方をされたものですが、もともと人間の体になくてはならない物質です。中でも重要な働きとして、人間の約60兆個の細胞の細胞膜を作る、副腎皮質ホルモンや性ホルモンの材料になり、胆汁酸の原料になる、などが挙げられます。コレステロールは、体内で1日1500?2000r合成され、食事由来の約3倍に相当します。このうち、最も多く合成している組織は肝臓で、食事由来のコレ...

悪玉コレステロールことLDLコレステロールが、血液中に増えすぎた状態は、脂質異常症と呼ばれます。脂質異常症は、動脈硬化の大きな危険因子であり、心筋梗塞などの冠動脈疾患や脳卒中の原因となります。よくコレステロールが多い食べ物が悪いとは言われますが、最大の原因は、やはり食事です。摂取した食べ物で使われなかった分は、やがては脂肪として蓄えられ、それに運動不足が加われば肥満の一途をたどります。食事では他に...

このほど、日本人間ドック学会を中心とした専門委員会から、(LDL)悪玉コレステロール値について、新基準が発表されています。従来よりも、大幅に緩いものになった感があり、多くの注目を集めているところです。悪玉コレステロール値は、新基準によると、男性は72?178。女性は3段階あって、30歳から44歳が61?152、45歳から64歳が73?183、65歳から80歳は84?190へと改訂されています。従来...

悪玉コレステロールは血液のサラサラ、スムーズな流れの阻害要因になります。血液サラサラの状態とは、コレステロールや中性脂肪といった「ドロドロの原因」が少なく、血液がスムーズに全身を巡っている状態のことを言います。血液がスムーズに全身を巡るためには、血管壁へのコレステロールの付着や、血栓などが生じにくい状態になっていることが必要です。このような状態では、血液循環がスムーズになり、体の各部への栄養やエネ...